大阪 北新地 すなくら 勇花

【晩秋の京都散策(1)】

ご無沙汰していました徳力さまに20周年のご挨拶状をお送りしたところ、“おめでとう”と雲母(きら)摺りの洒落た小扇子と唐紙展のご案内を頂戴しました。そこで、いそいそと11月初めに京都市左京区、聖護院近くにある「京都版画館」を訪問しました。館内の見学と隣接する徳力道隆さんのお宅にて開催されていた“版画唐紙展”を鑑賞して参りました。あー、つくづく京都やなぁと思いました。そりゃあ代々西本願寺絵所を預かる家系の十三代目ですから、当然なのですぅ。

版の種類も色々有って、今回見せて頂いた日本の木版は凸版、西洋銅板(エッチング)は凹版、リトグラフ(石版)は平版だそうです。

徳力さんのお宅のいくつかのお部屋を“黒色”“緑色”“橙色”などのテーマ毎に展示された唐紙などは、眼を奪われるものばかりで御座居ました。特に“日本最古の楽書(ラクガキ)?”として襖紙に再現された奈良唐招提寺、梵天・帝釈両像の台座内に描かれた仏匠の楽書。これらは大正6年(1931年)の本像修理の際に見付かり当時の管長である森本孝順師の許可を得て版画館創設者の徳力富吉郎(1902-2000)が木版画を制作されたそうです。奈良時代後期の天平時代(710-794)に描かれた色々な人物像戯画などを拝見して、暫し千三百年前の世界・ロマンに浸ったひとときで御座います。

京都版画館

天平戯画(楽書)

唐紙・文様

橙の間・徳力さん

京都版画館・版元まつ九
〒606―8357 京都市左京区聖護院蓮華蔵町33
電話:075−761−0374、FAX:075−771−1641

工芸はなせ、花背工芸館、蕎麦 花せ屋 
〒601−1105 京都市左京区花背別所町69
電話:075−746−0321、FAX:075−746−0075
〈はなせの周辺地図〉
【晩秋の京都散策(2)】

徳力さまからは、次の様な興味深いお話をお聞きすることができました。

・たたみ一畳の寸法と版画彫りとの関係とは?
・お家の中に桐材で作ったものが有ると、縁起が良いと云われる理由は?
・皇室の紋章が16重弁の菊花である理由は?
・"見当違い"の語源と版画との関係は?
・TSUTAYAと江戸期浮世絵の著名な版元蔦屋重三郎との関係は?
・徳力邸内の日本庭園にも植えられている、真葛(さねかずら)の縁起が良い訳は?
・欧州ブランド品(マイセンやエルメスなど)の模様に、
 浮世絵柄に似たものがあるのは?

などなどの興味あるお話も伺いました。続きはお店ででも・・・

京都版画館・版元まつ九
〒606―8357 京都市左京区聖護院蓮華蔵町33
電話:075−761−0374、FAX:075−771−1641

工芸はなせ、花背工芸館、蕎麦 花せ屋 
〒601−1105 京都市左京区花背別所町69
電話:075−746−0321、FAX:075−746−0075
〈はなせの周辺地図〉