家紋・三階菱

照浪庵 小笠原流 煎茶

★ 8月の一口メモ  「煎茶の道具U」

先月の続きです

急須【 急尾焼(キビショウ)・茶瓶(チャヘイ)・茶銚(チャチョウ)・茶壷(チャコ) など 】

中国では 唐・宋の時代にはなく 明代になり煎茶の登場以降の道具で朱泥を第一とします

仙人?
煎茶では仙人の境地に近づくことを目標としますが 茶の道具ではその仙人に擬えるものが急須です
中国で名工と言われる人はこの急須を作ることが上手な人を言います
銘を入れることもします

取っ手
口に対して直角についているものと
口に対して後ろについているものに分かれます

宝瓶(ホウヒン)
泡瓶とも言い 取っ手のない急須をさします
泡の字を当てたのは 蓋をした時に縁から出るアブクに蟹の泡を連想したからのようです
 cf 真っ直ぐに歩かない蟹はへそ曲がりの煎茶人の象徴なのです
玉露が発明され 熱い湯を使わなくなってから 作られるようになりました

茶碗【 茗碗(メイワン)・茶杯(サハイ)・茗杯など 】

手に持ち 口に運ぶもので 気になる道具です

小さい
最初から小さいものを良しとしました
( 抹茶茶碗を意識したのかも・・・ )

白い
煎茶は“香り 色 味”を楽しむとされますが その‘色’を楽しむためにはやはり白が一番です

茶托【 托子・納敬・茶船 など 】

古くは天目台に載せて茶を出しましたが 簡略化されて直接卓上に置かれるようになり 次に小さな盆に載せられます
その小さな盆が定着して 茶托になったとされます

材質
錫などの金属  木製 など色々
夏には竹・籐なども涼しげです

円形・楕円形・方形・木瓜形・荷葉形・輪花形など色々です

茶入れ【 茶壷(チャコ)・茶心壷(チャシンコ) 】

文字通り 茶葉を入れるものです
茶席でも特別重要なものとして扱われます

材質は色々用いられますが 古くから錫を一番としてきました
湿気を防ぐのに最適だからです
(冷蔵庫のなかった時代には茶葉の保存は大変だったようです)
また中国人は銀を好みますが 銀に似て安価な錫は嬉しいものだったかもしれません
(日本人の私は 古くなってもなかなか好ましいと思いますが)

茶合(チャゴウ)【 茶則・茶匙・仙媒・茶量など 】

茶入れの茶葉を急須に入れる役目を持ちます
基本的な形は竹を縦に二つに割ったものです
筆で字を書く際に腕の下に当てた‘腕枕’が転用されたともいいます
素材は 竹・木・象牙などの牙や角・玉・錫など金属・陶磁器 など
 cf 仙媒 ・・・ 先に述べましたが 仙人である急須に茶葉を媒(なかだち)する物の意味です

建水【 こぼし・納汚 など 】

使用済みの水などを捨てるための道具です
煎茶だけのものとして蓋のついたものもあります
あまり目立っては困るものですが センスの表れるものでもあります

茶旗

近くに煎茶席があることを示す旗です
『清風』『喫茶』などが書かれます

まだまだありますが このあたりで

来月の一口メモは「茶の話」の予定です

以前の一口メモ
2008年 1月 煎茶道
2008年 2月 茶の歴史
2008年 3月 煎茶の歴史
2008年 4月 煎茶人T 高遊外売茶翁
2008年 5月 煎茶人U
2008年 6月 煎茶の茶室
2008年 7月 煎茶の道具T
2007年
2006年
2005年
2004年

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