大阪 北新地 すなくら 勇花

【おひな祭り】
おひな祭りは「童女」と桃の花。

「童女」と桃の花
可愛い「童女」椿貞雄画、30年ほど前、銀座8丁目兜屋画廊から私の所へやって来ました。可愛いでしょ! 有名な岸田劉生の「麗子像」を連想なさると思います。この椿貞雄(1896−1957)は岸田劉生に師事していたそうですから似てしまうのでしょうかねぇ・・・。

「童女」椿貞雄

桃の花 椿 菜の花

「童女」と柳原義達の絵
この「童女」の絵を見ると、思い出されます。兜屋画廊のご主人らしき人が、大阪には行ったことが無い、高校野球を観に甲子園に行ったきりだと妙に自慢気に言っていた。 関西嫌いなのか、単なる出不精なのか・・・浪花もんを馬鹿にしている感じがあった。 私の母の父方は江戸っ子だよ!と心で思いながら・・・かたわらにお座敷でお目にかかった事のある、当時三井銀行のえらいさんの小山五郎さんの出版されて間もない画集が置かれてあり、ちょっと見せて貰った。 私はあまり口をはさまず、色々お話して下さるのをひたすら聞きました。世に出ぬ貧しい画家の生活と画商との関わりとか、浮世絵は色が褪せるので、ばさっと買って束で貸金庫に入れて 保存しておくのがよいとか・・・ふぅーん、へぇーと聞いていた。 今(当時バブル期)は画家も豊であまり良い作品が出て来ないとも仰っていました。あの方はもう、この世の方ではないかも知れません・・・。