大阪 北新地 すなくら 勇花

【正月、浪花の賑わい】
南花街の始業式

大和屋 能舞台と大広間(千寿・八十島)

答辞を述べる勇花
私の過ごして参りましたお正月は、南花街組合の始業式に始まり、十日戎(今宮戎神社)へ朝のお迎え駕籠。昨年は朝ドラ「てっぱん」主人公の瀧本美織さんが普段着のようなものを着て乗ってはりました。 私は芸者衆が頑張って華やかに受け継いで来たものを、あじゃぱー!がっかりし、伝統もなめられたものやなぁとがっかりしました。 三林京子さん、藤山直美さんも芸者の黒紋付姿や晴れ着に盛装して乗って下さっていたものを・・・

坂田藤十郎さんも紋付袴でご協力して下さっていました。福を頂きに行く初春に晴れ着のお振袖くらい着てもらいたいものだ! と、今年になっても、私の心の傷となって瀧本美織さんの宝恵駕籠姿が目に残っています。 まっ、それはさて置き。十日戎朝のお迎え駕籠出発前風景、大和屋玄関車留めにて。

大和屋大暖簾内のお迎え駕篭出発前風景
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お迎え駕篭出発前風景
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十日戎の夜は、南の料亭は「西尾」さん「中梅」さん各々に、贔屓の人気の芸者を一丁だけ出す駕籠に乗せ、街を一巡りし街角ごとにワッショイ・ワッショイと「一丁駕籠!べっぴん駕籠!」とはやし賑わす。

十日戎の夜の大和屋の一丁駕籠の出発風景

大和屋一丁駕篭出発前
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街角ごとに背中に青あざが出来る程、激しくゆっさゆっさとゆらされますので女将さんが赤い一丈しごきで駕籠と私を振り落とされぬよう括りつけてくらはります。担ぎ手も元気にゆっさゆっさです。

大和屋の一丁駕篭 いざ出発!
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危ないので、・・・と言いますが、・・・担ぎ手は元気にゆっさゆっさ、「一丁駕籠!」「べっぴん駕籠!」

中座前の賑わい
太鼓を打って下さっているのは、藤山寛美さんです。
大勢の人が浪花の賑わいを願い祈って参りました。橋下大阪市長さん、伝統 文化に深いご理解をお願いします。皆で知恵を出し協力も我慢もし、意気粋で行きましょう!